平日13:00-17:00
スポーツと視覚
私たちは、情報の80%以上を眼から得ているといわれています。
一瞬の状況において的確な判断とすばやい動きを求められるスポーツにおいて、
眼はとても大切な感覚器官なのです。
スポーツにおける大切な眼の役割は次のとおりです。
- 静止視力(どこまで小さな視標がみえているか)
- 前後の動体視力(遠方から接近する目標にピントを合わせる力)
- 水平の動体視力(目の前を横に動く目標を眼で追う力)
- コントラスト感度(白黒の微妙なコントラストを認知する力)
- 眼球運動(跳躍的に動く目標に視線を合わせる力)
- 深視力(距離の差を感じる力)
- 瞬間視(一瞬のうちにどれだけ情報を得るか)
- 眼と手の協応動作(眼でとらえた目標に手で反応する力)
スポーツ時の屈折矯正の大切さ
スポーツを行う時に、近視や乱視など屈折異常がある場合には、メガネやコンタクトレンズを使用してプレーすることが望ましいです。
動体視力や距離感をうまく機能させるためには、屈折矯正を行いピントをしっかりと合わせることが、最も確実な方法ともいわれています。
鮮明な視覚情報を得ることが、競技パフォーマンスにも少なからず影響を与えると考えられています。
また、安全面からもしっかりと見えるようにしておくことで、スポーツ中の外傷を未然に防ぐことが出来るケースもあります。
眼を外傷から守るために
当院には、スポーツ中に怪我をして来院される患者様も少なくありません。
その種目は、野球やサッカー、バドミントン、ボクシングなど様々です。
過去に当院で行った眼外傷の調査では、年齢は10代が半数以上を占めており、中には、重い後遺症が生じてしまうケースもあります。
スポーツを安心・安全に楽しむためにも正しい屈折矯正や、スポーツ時の保護グラスの使用が望まれます。
大島眼科病院では、眼科の立場からスポーツと視覚に関して、可能な限りアドバイスさせていただきますので、お気楽にご相談ください。
軟式野球のボールが当たり網膜に孔が開いた症例
バドミントンのシャトルが当たり黒目に血が溜まった症例