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おくすりQ&A
1回1滴で本当に効くの?
目の中にある薬剤をためるポケットの量は、0.02~0.03ml程度しかありません。点眼薬1滴はその約2倍の0.05ml位ですから、1回1滴で十分な効果があります。
1本でどれくらいもつの?
5mlの点眼びん1本には、約100滴分の薬剤が入っています。
点眼使用量は1回1滴で十分ですので、1日3回片目に点眼をする場合、計算上は1ヶ月分あるはずです。ただし、1回で目の中に入らない場合もあるので約2~3週間分といったところでしょう。使用期限は、ほとんどの点眼瓶に表示していますが、開封したら汚染防止のため1ヶ月以上使用しないで下さい。
目薬をさした後は、バチバチとまばたきをしたほうがいいの?
1回のまばたきで、微量の涙がでます。必要以上にまばたきする事で、せっかく点眼した薬剤がその涙で洗い流されたり薄めらたりすることになりますので、点眼後はまばたきせずに、しばらく軽く目を閉じて薬剤をなじませるとよいでしょう。
2本以上の目薬は、すぐに続けてさしたほうがいいの?さす順番は?
一般的に5分間以上あけてから次の点眼薬を点眼するのが望ましいとされます。続けて点眼した場合、先に点眼した薬剤を次の薬剤が押し流してしまったり、薬剤の濃度が薄まって効果が弱くなったりするおそれがあるためです。時間があくことで相互の影響も少なくなると考えられます。
点眼順序をつけるとしたら一般的には、良く効かせたい方を最後に点眼します。また、「懸濁型点眼薬(よくふって点眼するもの)」や「油性点眼薬(あぶらのようにドロっとしているもの)」は先に点眼するとなじみが悪くなりやすいので、最後に点眼するとよいでしょう。ただし、薬剤の種類によっては「懸濁型点眼薬」であっても先にさしたほうが効果かいいものもありますので、医師・薬剤師に相談して下さい。
目薬は1日に何回までさしていいの?
点眼薬は、主治医が指示した回数だけ使用して下さい。さし過ぎは角膜障害や副作用の原因となりますので、自己判断せずに決められた回数を守って下さい。
保存の仕方は?
しっかりふたをして直射日光を避け、なるべく涼しい所に保管しましょう。薬剤の性質によっては、冷蔵庫で保管しなくてはいけないものもありますが、その場合はあまり冷えすぎない「卵を置く場所」が適しているといわれています。
保存剤が入ってない目薬は「使いきり」だけど、余った分は使ってはいけないの?
保存剤の入っていない「使いきり」薬剤は、細菌に汚染されやすいので再使用はしないようにしましょう。
眼軟膏の使い方は?
眼瞼や目の周りに塗る場合は、手を良く洗って清潔な手でやさしく薄く塗って下さい。目の中に挿入する場合は、まずは手を良く洗って、鏡を見ながらアッカンベーをしてチューブの先がまぶた(眼瞼)や黒目(眼球)につかないよう少しずつ挿入して下さい。次に目を閉じて軟膏をなじませます。最後にチューブの先を清潔なティッシュなどで軽くぬぐってふたをしっかりしめましょう。
子供に目薬をさす方法は?
なるべく恐怖感を与えないように、お子さんをあお向けにねかせて、大人がお子さんの頭側に座り、お子さんの体と頭を両足ではさみこむ様に固定して額側から点眼します。また、お子さんの頭だけを固定して、おもちゃなど興味をもつ物で気をそらしている間にすばやく点眼する方法もあります。乳児は眠っている間に点眼するのもよいでしょう。
寝る前に目薬をさしてもいいの?
昔は「寝る前に点眼してはいけない」などと言われてましたが、現在では添加物などの性質も良くなり、寝る前に点眼しても差し支えありません。ただし、薬剤の性質によっては寝る前に点眼しないほうがいいものもありますので、主治医・薬剤師に相談して下さい。
目薬と飲み合わせの悪い薬は何があるの?
点眼薬には、内服薬と同じ成分のものもあります。薬剤によっては、体内の薬物濃度が有効な濃度を越えて副作用を引き起こすことがありますので、ご自身がどんな薬を普段から服用しているかを主治医・薬剤師にお知らせ下さい。
緑内障に使ってはいけない薬は?
房水の排水口(隅角)が狭い「閉塞隅角緑内障」の場合は、散瞳作用を持つ薬(例えば風邪薬・抗不安薬など)は注意が必要です。また、ステロイド薬は眼圧を上げることがあります。しかし、これらの薬も手術やレーザー治療を受けている場合には使用できることもあります。主治医・薬剤師にご相談下さい。
目薬の副作用ってあるの?
一般的な点眼薬の副作用は、痛み、かゆみ、充血、目やに、まぶたの腫れなどが大部分ですが、薬剤や使い方によっては全身的な副作用を引き起こす場合があります。
病院の薬と市販薬で同じ名前のもの(カタリンなど)があるけれど、成分に違いはあるの?
成分は全く同じです。
1:「ブルーベリー」や「ルテイン」を飲み続けると本当に視力は回復するの?
2:「ブルーベリー」と「ルテイン」どっちがいいの?
ブルーベリーなどに含まれる紫色の色素アントシアニンは、眼の網膜上にあるロドプシンという色素体の再合成を促進して眼の症状を改善すると言われています。一方、ルテインはほうれん草など緑黄色野菜に多く含まれるカロチノイドの1種で、眼の水晶体と黄斑部にも存在します。強い抗酸化作用を持つことから光刺激などの酸化ダメージを防ぐ効果があると言われています。これらは欧州などの多くの国では医薬品として利用されていますが、薬理作用などには不明な点も多く、日本では医薬品は認可されずに食品区分の 一つであるサプリメントとしてしか取り扱われていません。ご自身の眼疾患がどのような症状なのか、どう治療していけばいいのかを信頼できる眼科医に相談し、一緒に考えていく事が大切だと思います。