目の病気を知る

白内障

目の中の本来透明なレンズ「水晶体」が濁っている状態です。原因は、加齢、基礎疾患や環境による合併症などが考えられます。

緑内障

視神経が傷ついて視野が狭くなる病気です。目や頭の痛みや吐き気が起こることもありますが、たいていの場合、自覚症状が乏しいです。

糖尿病

血糖値が高い状態が長く続くことで、血管は変形したり詰まったりします。眼底検査で目（網膜）の血管をみることで全身の様子が判断できます。

網膜の病気

網膜は見える情報を脳に届ける神経の膜です。障害されると飛蚊症、視力低下、視野異常などが生じます。飛蚊症が生理的（正常）か病的かは眼底検査で判断します。

角膜の病気

角膜は「くろめ」と呼ばれますが本来は透明で、痛みに敏感な組織です。傷ついて白く濁ってしまうと元に戻りにくいので、早めに受診しましょう。

結膜の病気

結膜は「しろめ」と呼ばれますが本来は透明で、白色の眼球の外壁をなす強膜からまぶたの裏側を覆っています。充血は結膜の血管が際立った状態です。

子どもの目

視力は8歳くらいまでの視覚刺激で発達するものです。斜視、弱視、眼瞼下垂、先天白内障などは視力獲得に影響を及ぼすので、早期に処置が必要です。

まぶたの病気

まぶたは腫れやすく異物感を覚える部位で、その変化は容姿に直結するので早く治したいものですが、過度に触らないことが基本です。

白内障

白髪同様に加齢によることが多くみられますが、生まれつきのもの、けがによるもの、糖尿病やアトピー性皮膚炎などによるもの、ステロイド薬の使用によるものなど、若い方にも起こります。水晶体の濁りが日常生活に支障ない程度であれば、濁りの進行をできる限り遅らせる点眼薬を使って経過をみますが、メガネ等を使っても視力が出ないほど進行すれば手術を行います。手術翌日以降、少なくとも半年程度は定期的な受診が必要です。

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緑内障

何らかの原因で視神経（網膜）の細胞が傷ついて脳に視覚情報が届かず、進行すると視力低下や視野が欠けるなどの症状が起こります。初期の段階では自覚症状はないため、眼底検査で視神経や網膜の状態を把握し、眼圧測定や視野検査、網膜の断層検査（OCT）などで病状を判断します。傷ついた視神経や網膜はもとに戻せないので、治療の基本は「今よりも眼圧を下げること」です。まずは点眼薬で経過をみたのち、コントロールがつかない場合はレーザー治療や手術を行うこととなります。眼科との付き合いは生涯続きます。

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糖尿病

初期は自覚症状なく、糖尿病になって１０年ほどで血管の変化が強く出てきます。糖尿病網膜症の予防には、内科医の管理下で血糖値のコントロールが大前提です。網膜症が進行して眼底出血や網膜の血流が悪くなると元には戻りませんから、レーザー治療で進行を食い止める方法をとります。それでも進行する場合は硝子体手術を行います。また糖尿病では、視力に直結する黄斑部網膜にむくみが起こることが少なくありません。硝子体注射をすることで腫れを引かせることもあります。

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網膜の病気

網膜裂孔、網膜剥離、眼底（硝子体）出血、中心性漿液性脈絡網膜症、糖尿病網膜症、黄斑上(前)膜、黄斑円孔、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、網膜動脈閉塞症、網膜色素変性など、様々な病態があり、いずれも早期の処置(治療)が必要です。糖尿病や膠原病、白血病など、全身の病気から起こる網膜の障害には、原疾患の治療が不可欠です。レーザー治療や硝子体注射、硝子体手術など病態、病期に応じて治療方法も様々です。

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角膜の病気

細菌やウイルスなどの病原体による感染症やコンタクトレンズ障害、洗剤・異物などの飛入、ドライアイなど様々な原因でトラブルを引き起こします。円錐角膜や角膜ジストロフィなど生まれ持った角膜の性質により病的変化を起こすこともあります。角膜には血管がないので、瞬きにより涙で表面を潤して透明性を保っています。角膜が傷つくと痛みが伴うことが大半で、障害の程度が強いと白く濁って透明に戻せず、視力低下を引き起こす原因ともなります。場合によっては、角膜移植の適応となります。

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結膜の病気

結膜炎は、細菌やウイルスなどの病原体による感染症、花粉やハウスダスト、アトピー性皮膚炎などのアレルギー反応で、かゆみや充血、目やになどの症状を引き起こします。目をこする刺激により結膜が膨れ上がることもあります。中でも強い感染力を持つ流行性角結膜炎（はやり目）は、学校保健法上で出席停止の措置を取る必要があります。いずれの場合も、点眼薬の的確な点入が求められます。

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子どもの目

新生児は基本的に強い遠視の状態で、身体の成長と共に眼球の直径も伸びて正視化していきます。乳幼児健診、ことに3歳児健診は視力獲得を確認する上でも重要です。遠くも近くもものを見る生活環境は大切で、いったん1.0の視力を獲得していれば、学童期に近視化しても眼鏡などで矯正することで視機能を維持できます。

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まぶたの病気

まぶたには、涙や汗、脂を出す穴や毛穴があり、そこが詰まったり感染を起こしたりして、霰粒腫（さんりゅうしゅ）や麦粒腫（ばくりゅうしゅ）などが発症します。見かけは似ていますが治療法は異なります。まぶたが下がる「眼瞼下垂」は加齢によるものが多く、生まれつきのものは視力獲得に影響するので早期の処置が望まれます。また全身の病気から引き起こされるものもあります。「内反症(逆まつげ)」は眼球(角膜)への障害の程度で処置は異なります。

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