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ハードコンタクトレンズ(HCL)とソフトコンタクトレンズ(SCL)

コンタクトレンズの歴史

コンタクトレンズ(以下CL:Contact Lens)の原理は、レオナルド・ダ・ヴィンチが発見したと言われています。日本では1950年にプラスティック製のHCLが開発されたのが始まりです。
黒目(角膜)には血管がないので、涙と大気中の酸素から栄養を受けています。そのため、角膜へ十分な酸素を供給するためにHCLは素材が改良され、それと共に1970年代には装用感を重視したSCLが開発されました。必要な酸素は、HCLではCLを直接通り抜けるのに対して、SCLではCLに含まれる水分にくっついて角膜に供給されます。数年前から登場しているシリコンハイドロゲルCLでは、直接通り抜けるものも加わってよりよい素材に進化しています。

装用感の違い

HCLの素材は硬いプラスティック、一方SCLは水を含んだプラスティックです。素材の違いが装用感につながるのはもちろんですが、レンズの大きさ(直径)も関係します。HCLの直径は、角膜の直径より小さく(約9mm)、まばたきと共に角膜の上を動きます。一方SCLは、角膜の直径より大きく(約14mm)動きはわずかです。CLの動きが、レンズの装用感につながっています。角膜が傷ついたときに、HCLの方が痛みを感じるのも、CLの動きによるところが大きいようです。

HCLのメリット(SCLとくらべて)

  • 酸素の透過、涙の交換量が多い
  • 長時間の装用が可能
  • 強い近視・乱視・円錐角膜に適している

SCLのメリット(HCLとくらべて)

  • 異物感が少ない
  • 激しい動きのスポーツ時にもはずれにくい

CLケアの比較

ワンデータイプでない限り、HCL SCL共に装用時の「手指洗浄・すすぎ・装用・CL保存ケースの乾燥」と取り外し時の「手指洗浄・こすり洗い・すすぎ・保存」の日々のお手入れは不可欠です。意外に見落としがちなのが、保存ケースの洗浄・乾燥です。CLを完璧に洗浄できていても、汚れたケースで保存しては意味がありません。またこすり洗いは、手のひらにCLを置いて指で洗うべきところを、指2本でこすっては破損の原因になります。
ところで、CL装用中に目にごみが入ってごろつきを覚えた場合、HCLは取り外して水道水ですすいで装用し直すことができますが、SCLは水道水ですすぐと変形してしまうため、ワンデータイプははずしたら捨てる、ツーウィーク(頻回交換)タイプは洗浄液ですすがねばなりません。
これらをふまえてそれぞれの日々のお手入れを比べます。

HCL

一般的に「洗浄・保存」一本タイプの液体で、「こすり洗い・水道水すすぎ・保存」を行い、週に一回程度は、研磨剤入りの洗浄液または、強力な蛋白除去剤を使用した洗浄が必要です。

SCL

一般的に「洗浄・保存」効果のMPS剤を使用します。MPS剤は、SCLの素材にほとんど関係なく気軽に使用できる安心感はありますが、消毒効果が薄いのが欠点です。高い消毒効果を表すのは「ヨード剤」や「過酸化水素剤」で、改良によって使用方法は簡便になりましたが、効能を理解する必要があり、MPSほどの手軽さはありません。しかしながら、ケアの認識不足による眼のトラブルが増えている現状から、手軽さを重視してばかりいられないと思います。

写真: 五光コンタクト大島眼科病院正面玄関横に「五光コンタクト」があります。
CLのこと、お手入れのことなど、何なりとお尋ねください。